ホームラボ調布・国領の竹内です。
今回はよくある質問の退去編の2回目です。
【敷金は戻ってきますか?】
敷金は大家さんに預けているお金なので原則として退去時に返金されます。
退去時に家賃の滞納や入居者負担で修繕する必要がある場合、
敷金から充当され、必要金額を差し引いた額が返金されます。
先出での現状回復のところでご説明したように、入居者の不注意による
損壊で負担しなければならなない修繕費もまずは敷金から充当されます。
預けた敷金で足りない場合は不足分が請求されることになります。
【預かっていた鍵を1本紛失してしまいました】
現状回復で元の通りに戻す義務がありますので、鍵の交換費用は
入居者が負担することになります。鍵の交換は実費について
支払う義務が発生しますが、実費以上の金額や手数料などは
基本的に支払う必要はありません。しかし、鍵の紛失について書かれた
特約などがあれば契約書に基づいて手続きを行う必要が出てきます。
【ハウスクリーニングを借主負担でするようにと言われました】
ハウスクリーニングはプロの業者による清掃なので現状回復を上回ります。
最近はハウスクリーニング特約は原則として認められていませんので、
契約書に記載がない場合は退去時、通常の掃除を行えばよく、
プロの業者のハウスクリーニングを行う義務はありません。
契約書に特約として書かれている場合は管理会社や大家さんに
交渉した方がよいでしょう。ただし、プロの業者を入れなければ
どうにもならないと判断される汚れがある場合はこの限りではありません。
【退去日までに完全な明け渡しが出来ない場合どうなりますか?】
契約が切れた後は人の場所に勝手に物を置いている状態になります。
ほとんどの場合、契約書に残置物の扱いが明記されています。
残置物が残っていた場合、入居者は所有権を放棄したとみなし
大家さんに捨てられても文句を言わない、残置物が残っている期間は
日割り家賃または家賃1ヶ月分が発生するなどの条件です。
大家さんにとっては約束が守られず迷惑するので仕方がありません。
計画を持って引っ越し準備を進め、退去日までに必ず明け渡しが
出来るようにしましょう。やむを得ない事情がある場合は、間に合わないと
分かった時点で管理会社や大家さんにすぐに相談してください。
いかがでしたか? お部屋探しの際、気になることは遠慮なく聞いて、
後で後悔することのないよう納得のいく物件を探してくださいね!